水族館

2004年10月4日
今日は今年最後の水族館になるであろう日。
間違えて、2時間早くついてしまう。
今年はもう数十回行ってるそこを、暇をもてあましてゆっくり見ることにした。

ある水槽の前。
「いわし」
鰯の魅力は銀色に光るぴかぴかの体が
大群でぐるぐる回り海の中の台風みたいな壮大な風景
走性だったかなぁと思いつつ、水槽をのぞく…
大概の鰯は流れに逆らって、自分の位置をキープする。
一部の鰯は流れに乗って反対に遊んでいるかのよう。
それだけなら、普通の水槽。

一匹の鰯は焼かれてタダレたような鱗に、白濁した目、呼吸困難を起こしているかのように口をぱくぱくさせている。
流れに逆らえず、流れに乗るというか流され、
わずかな水流にも、逆らう意識はあるのだが負け流されてる。
凄く凄く切なくて
いっそうのこと楽に死なせてあげたいと感じる鰯。
自然界では絶対あり得ない姿(だとおもう)。
子供が見ることのできるこの水槽を、私は凄く隠したいと感じた。
過保護と言われるのかもしれないけど、
本当に見ていられなかった。
でも見ていた、目が離せなかった。
生きて欲しいとは思えず、自分の中の一部が、目の前で死んで欲しいと思っていた。
実際…人間だったら…と思うと
どうなんだろう。
その魚は何と言ってるんだろう。
早く殺してくれって思ってないのだろうか。
でも、人間だったら、私は死なせたくないと願うのだろうか。

一匹の鰯は背骨が曲がっていた。
故にうまく泳げない…流れに逆らっていても流されている。
でも、まだ力強さを感じる鰯。
ここでしか生きられない鰯。
ふとニモを思い出した。
人間なら障害者?

そんなことを思いつつ、イルカ
終わった後きになった見に行ったが…
電源が切られていてよく見えなかった。

あの鰯は…寿命がきたら…
餌になるのかしら…

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